母と子の関係

とある友人に会った時の会話。
3人の子がいてそのうちの上2人とのうまくいってない様子をお話しに。
自分の財産はあの2人には一文もやりたくない、3番目にだけ譲りたいと思って今色々画策している、と言う。一緒に暮らしているのも(その、気が合う)3番目だけとだ。

笑ってしまった。

子供それぞれが母親と向くような関係だと兄弟姉妹間で嫉妬がうまれると私は思っている。
私の育った家庭がそうだった。母親のお気に召すように動くことで母の関心をひける。
そうでない時は母からの愛情がないように感じられ、贔屓されてる(と思い込む)兄弟姉妹を憎らしく思う。その時その時によって母は言葉巧みに子供を使い分ける。
いい学校に行ったら誇らしげに学校へ。いい就職先に勤めたらまわりに吹聴。いい学校に行った孫の運動会だけに行きたがる(選別には彼女なりのもっともらしい言い訳がつく)。

自分が親になってよくわかった。
自分はどうでもいいのだ、子供同士がいがみ合わず、子供と夫が良好な関係を築けるのであれば私は鬼と呼ばれても構わない。

幸い、我が家はそうなった。兄弟仲良く、夫とも良好な関係である。

母ととてもとても性格がにている妹一家は、兄弟姉妹の中がよろしくない。父親との関係もよくないらしい。それを妹はすべてつれあいのせいだと思っている。なかなかに母によく似た性格の妹である。 こどもたち皆、私とはうまくやれるんだけれどねえ、とため息をつく。
いちばん可愛がられてた末っ子のあなたにはわかるまい。あなたの家庭はかつてのわたしたちの家庭にそっくりだ。あなたのこどもへの接し方はあなたの母親そっくりだ。

でも、教えてあげない。